地蔵菩薩・十王

地蔵菩薩
功徳をもって子宝が授かり、丈夫にすくすくと育つようにと現世利益の守り佛としてお地蔵様を安置したことにはじまります。
お姿は左手に嬰児を抱き、右手に錫杖を持たれた座像です。
子育安産・家内安産・交通安全・商売繁盛ご利益は、あまねくどなたの心にも及んでおります。

 

 

秦広王・初七日
死後7日目における最初の裁きを担当します。
無益な殺生などしていなかったか審理を行います。
その結果によってどこから三途の川を渡るかが決定します。

 

 

 

初江王・二七日
三途の川のほとりにいて、死後十四日目に主に盗みに関しての審理を行います。
これ以降の審理では、改心の見込みや、遺族の回向が十分に行われていると、次の審議にまわされます。

 

 

宋帝王・三七日
死後二十一日目に性に関する裁きを行います。
三途の川を渡った岸の上にいて、猫と蛇を使って審議します。
罪を犯した亡者は懺悔しないと衆合地獄に落とされます。

 

 

 

五官王・四七日
人の五官(目・耳・鼻・舌・皮膚)で犯した罪のうち、特に嘘の軽重を秤にかけて詮議を行います。

 

 

 

閻魔王・五七日
生前の行いをすべて映す鏡で判断し、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)の何処に生まれ変わるか決定します。
十王のなかでいちばん有名です。

 

 

 

変成王・六七日
八大地獄(無間阿鼻・大焦熱・焦熱・大叫喚・叫喚・衆合・黒縄・等活)のうち地獄の何処へ輪廻転生するか場所を決定します。

 

 

 

秦山王・七七日
初七日から四十九日までの間は、中有・中陰と言いこの間は生前の善い行い、悪い行いを取り調べます。
結果により、男女のどちらかか、寿命、どのような場所に生まれるか決まります。

 

 

平等王・百か日
残された遺族の法要により、亡者と遺族の来世の安楽を願う事が出来ます。
貪りの心を起こさねば、自ずからを来世天上界に行く事が出来ます。

 

 

都市王・一周忌
生前の罪の重い者は地獄に落とされます。
しかし残された遺族が一周忌に法要を行えば罪を許してもらえます。

 

 

 

五道王・三回忌
愚痴の心を慎むことをして誓って法要を行うことにより追善供養となり、ご自身の功徳となる善行を積む事ができ来世の安楽へとつながります。十王最後の王とされています。

 

 

 

葬頭河婆
葬頭河(三途の川)婆は、奪衣婆とも言います。
三途の川の渡し賃である六文銭を持たずにやってきた亡者の衣服を剥ぎ取る老婆の鬼です。
その衣の重さによって死後の処遇を決めます。